目次

1 トランクルーム経営について
2 トランクルーム経営のメリットとデメリット
3 屋外型と屋内型の違いと使われ方
4 トランクルームの主な使われ方
要約
編集後記

1 トランクルーム経営について

トランクルーム経営は、個人や企業に収納スペースを貸し出すビジネスです。アパート経営などに比べ、初期費用を抑えて始めることができ、比較的少ない資金で事業をスタートできます。一度契約が決まれば毎月安定した賃料収入を得られるため、長期的な安定収益も見込めます。また近年は単身世帯や高齢者の増加、ライフスタイルの変化に伴い、トランクルームの需要は増加傾向にあるため、市場の成長性という点でも魅力的なビジネスと言えるでしょう。

トランクルームは、大きく2つの契約方法に分類されます。

■寄託契約
倉庫会社が管理するトランクルームで物品の保管・保証義務を負います。場所を貸し出すのではなく、顧客からの物品を預かり、管理をするため「倉庫業」に分類されます。

■賃貸借契約
収納スペースを提供する、場所を貸すという契約で、物品の管理や保管は利用者の自己責任となります。「倉庫業を営まない倉庫」に該当し、比較的参入しやすいといえます。トランクルームの種類としては、屋外型と屋内型のものがあり、利用者は収納する荷物によって適したタイプを選ぶことができます。

今回は収納スペースを提供する、場所を貸すトランクルームについてご紹介します。

トランクルーム運営をする際の注意点まとめ|用途地域の制限から適した土地まで徹底解説

2 トランクルーム経営のメリットとデメリット

■メリット
トランクルーム経営の最大の魅力として、初期投資費用の少なさが挙げられます。特に、屋外に設置するコンテナタイプのトランクルームでは、空き地などにコンテナを設置するだけで大規模な建築工事が必要なく、低コストで土地活用を始められます。

修繕費があまりかからない点もメリットとして挙げられます。アパートやマンションの場合、入居者の入れ替えが発生すると壁紙の張替えやその他修繕を行う必要がありますが、トランクルームは荷物を保管する場所のため、汚れや破損などは少なく、修繕費用などは発生しないケースが多いです。

■デメリット
アパートやマンション経営よりも収益化に時間がかかるため、いかに空室を埋めるかが重要になります。
特に一部屋あたりの収益率は一般的には少ないため、初期の時点では空室が多く、赤字になってしまうケースがあります。そのため、立地やニーズなどを詳しく把握、理解した上でトランクルーム経営をすることが大切になります。

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3 屋外型と屋内型の違いと使われ方

トランクルームの設営方法として、屋外型と屋内型の種類があります。屋外型は「コンテナ」を空き地などの土地の上に設置するもので、屋内型は建物内のテナントやビル一棟を収納スペースとして設置するものです。

■屋外型トランクルーム
コンテナを空き地などに設置するトランクルームになります。屋内型と違い、部屋を区切るためのパーテーションや電気配線などの工事はほとんどなく、主にコンテナ費用と設置費用のみになるため、初期投資費用が抑えられるため、収益性が高いのが特徴です。ただし屋外型の場合、湿度、温度の調節が難しいため、保管できる荷物は限定的になるというデメリットもあります。大きな家具や、アウトドア、レジャー用品などを収納するケースが多く、コンテナ横に車を横付けできるタイプは荷物の出し入れが便利で人気があります。

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■屋内型トランクルーム
一般的に建物内にあるレンタル収納スペースを屋外型トランクルームと呼びます。屋内型は部屋のレイアウトに合わせてパーテーションの導入やセキュリティ扉の設置導入など屋外型に比べて初期費用はかかりますが、設備が充実しているため、さまざまな荷物に対応できる特徴を持っています。書籍や衣類、アルバムなどデリケートな荷物を安心して保管できる環境です。また、防犯カメラや利用者だけが立ち入れるセキュリティカードの導入など、防犯対策に気を使っているトランクルームが人気です。

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4 トランクルームの主な使われ方

トランクルームの利用者は、個人から法人まで、幅広い方々にご利用頂いております。
個人の方々は季節の衣類、家電、レジャー用品、思い出の品、引越し・リフォームの一時利用に活用頂いており、法人の方は書類管理、在庫品、仕事用品、防災グッズ等の保管場所としてご活用頂いております。

過去、弊社の独自調査で実際に利用した方(男女計480人)に「トランクルームに預けているもの」について調査した結果は、以下の通りです。

■トランクルームに預けているものランキング(複数回答可)
1位 家具 (40.8%)
2位 書籍や雑誌などの書籍類 (36.3%)
3位 アウトドア・レジャー用品(34.8%)
4位 家電 (30.0%)
5位 コート/和服/礼服以外の衣服 (22.7%)
6位 コートなどアウターとして着る衣服 (20.6%)
6位 季節の行事用品(ひな人形、こいのぼり、五月人形など) (20.6%)
8位 アルバム・写真 (16.3%)
9位 仕事に関するもの(書類、在庫など) (15.4%)
10位 CD、MDなど音楽メディア (15.2%)

「家具」や「家電」など、サイズ的に大きなものが上位にランキングしている結果となりました。

※参照元:LIFULL HOME'S PRESS
※調査実施サイト:JAPANトランクルーム(旧:LIFULLトランクルーム)

要約

トランクルーム経営は、個人や企業向けに収納スペースを提供する事業です。アパート経営と比較して初期費用が低く、安定した収入が見込めます。近年は、単身・高齢世帯の増加や生活様式の変化により需要が拡大しています。
契約形態は二つあり、物品の保管義務を負う「寄託契約」と、場所のみを提供する「賃貸借契約」があります。後者は参入しやすく、屋外型と屋内型が存在します。利用者は保管する荷物に応じて適切なタイプを選択可能です。

トランクルーム経営は初期投資と維持費が比較的低く、特にコンテナ型は手軽に始められます。修繕も少なくて済むのが利点です。一方で、収益化には時間がかかり、空室リスクが課題です。一部屋あたりの収益が低いため、初期は赤字になることも。立地や需要を十分に把握し、戦略的な経営が不可欠です。

トランクルームには屋外型と屋内型があります。屋外型はコンテナを設置するタイプで、初期費用が安く収益性が高い一方、温度・湿度管理が難しく保管できる荷物が限られます。屋内型は建物内に設置するタイプで、初期費用は高くなりますが、設備が充実しており様々な荷物を保管できます。セキュリティ対策も充実しているため、利用者からの人気を集めています。

トランクルームは、個人・法人問わず幅広く利用されています。個人では季節用品や思い出の品、法人では書類や在庫の保管が多いです。調査によると、預けられている物は家具、書籍、レジャー用品、家電などが上位を占め、特に大型の荷物が人気です。これは、トランクルームが自宅やオフィスに入りきらない物を収納するのに適していることを示しています。

編集後記

この記事では、トランクルーム経営という土地活用方法について基礎情報からそのメリット、デメリットまでご紹介しました。

私自身、この記事を作成する中でトランクルーム経営の奥深さに改めて気づかされました。単に空いている土地や建物を活用するだけでなく、利用者のニーズを理解し適切なサービスを提供することで安定的な収益を生み出すことができるのですね。

アパートやマンション経営よりも参入しやすいトランクルーム経営ですが、もちろんデメリットもあります。初期投資費用が比較的安いからといって立地や設備などをあまり考えずに決めてしまうのは危険だと感じました。トランクルーム経営を始める前の念入りな下調べや準備が、長期的な収益を生み出す鍵となります。

一言でトランクルームといっても、屋外型と屋内型の種類があり、利用者が収納しやすい物もそれぞれ異なります。どちらも同じくらいニーズがありそうですよね。

今回の記事が、トランクルーム経営に関心を持つ皆さまにとって少しでもお役に立てれば幸いです。

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JAPANトランクルーム

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更新日:2025/03/07

2019年 06月24日