大阪・兵庫・京都・奈良などの関西を中心に約300施設(2020年2月)のトランクルーム「収納ピット」を展開している株式会社アンビシャス。
2007年の創業から10年以上関西圏でトランクルーム事業を運営してきた株式会社アンビシャスが感じる、関西エリアの市場感や今後の注目エリアなどについて伺いました。
関西圏のトランクルーム市場の規模や成長性を教えてください。
関西圏のトランクルーム市場でトランクルーム事業を行なっている主要企業は、「収納ピット」を運営している私たち株式会社アンビシャスと他3社程があります。
関東圏に比べて、企業の数は多くありませんし、トランクルームの知名度も低いです。東京をはじめとした首都圏は多少知名度はあるものの、まだ利用したことがない人も多いと思いますが、関西はそもそもトランクルームの存在自体がほとんど知られていません。そのため、関西のトランクルーム市場でマーケティングを行う際は、ブランドの前にトランクルームの認知促進が必要となるなど、市場としてはこれからだと思います。
株式会社アンビシャスが運営する「収納ピット」、関西エリア最大級のトランクルーム首都圏と関西の違いを教えて下さい。
関西では貸し出す賃料の敷地面積あたりの利用単価は関東に比べ、低いのが違いの1つです。
トランクルームの部屋面積2帖で関西は平均12,000円のところ、関東では21,000円程になります(株式会社アンビシャス独自試算)。関東の方が貸し出し単価が高い傾向にあり、企業数も関東の方が多いです。
しかしながら関西はニーズがないというわけではなく、認知が低いことと、物件のオーナー様がトランクルーム事業のメリットを理解していないため導入が進んでいないことがあります。さらに京都など観光都市では景観上の理由から、大きな看板を出してはいけなかったり、ビルの高さ制限があり、トランクルーム用のスペースに当てられないといった課題もあります。
もちろん、今後市場が伸びたら、関東の次に大きい商圏は関西なので、将来のポテンシャルという意味では大きいと思います。
過去に比ベて関西圏のトランクルーム市場は今後どのように変わっていくと思いますか?
以前は郊外エリアの屋外型が多かったのが、現在は市街地に屋内型のトランクルームがどんどん進出してきています。
今まで利用していた方が関西圏に引っ越してきたり、SNSなどを通じてサービスが口コミで広がりやすい時代などを背景として、トランクルームの全体数は十分に増えていると実感しています。
また、2025年に開催予定の大阪万博をはじめ、再開発エリアも多く、今後人口密度が増えるエリアはもっと需要が伸びていくはずです。このような状況に合わせて、当社でもトランクのオーナーを募集し京都、大阪の梅田、難波、兵庫県の西宮、三宮エリアなどに注力していきたいと考えております。
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