目次

1 東京都の人口動態とトランクルーム市場
2 東京都のトランクルーム施設の特徴
3 市区町村別に見るトランクルーム需要
要約
編集後記
東京都のトランクルーム市場分析

1 東京都の人口動態とトランクルーム市場

投資や事業を始めるにあたって、市場調査は欠かせません。 特にトランクルームは、立地や設備、環境によって需要が大きく変わってきます。ここでは、東京都のトランクルーム市場について、人口統計データや市区町村ごとの問い合わせ比率などを交えながら詳しく解説していきます。

■東京都の人口統計

東京都のトランクルーム市場分析

出典元:総務局統計局 令和2年国勢調査 人口等基本集計結果 結果の概要 より引用

東京都は日本最大の都市であり、人口も全国の約10%を占めています。人口密度は非常に高く、住宅も密集しています。また、東京都内は地価が高いため、狭小住宅に住んでいるまたは住むことを検討している人も多いかと思います。しかし、そこで気になるのが収納スペース不足の問題です。

■東京都はどのくらいトランクルームが建てられているか?

下記の図は、1世帯あたりのトランクルーム施設数を示したものです。東京都の世帯数と当社の登録施設データを元に算出したところ、東京都の「1世帯あたりのトランクルーム施設数」は、全国平均より高いことがわかります。これは、東京都におけるトランクルームの需要の高さを示唆しています。

東京都のトランクルーム市場分析

図1:1世帯あたりのトランクルーム施設数 ※2025年2月時点

2 東京都のトランクルーム施設の特徴

トランクルームには、屋外型と屋内型のものがあります。東京都では、23区内は屋内型が多く、郊外にいくにつれて屋外型が多くなっています。

■屋内型トランクルーム
ビルやマンションの一角を利用した施設で、中にはビル一棟がトランクルームになっているものもあります。23区内に多い理由として、ビルやマンションの一角が空室であり、その部分を有効活用したいオーナーのニーズの側面もあります。

■屋外型トランクルーム
空地など屋外にコンテナが設置されたタイプで、大きな荷物の収納に適しています。郊外や駅から離れた場所に多い理由として、大きなサイズのコンテナを置くための広いスペースは郊外のほうが多くあることと、土地代のコストも安く済むためです。23区内よりも低価格で広いスペースを有効活用できるため、コスパが良いと言えます。

東京都のトランクルーム市場分析

図2:東京都の屋内型トランクルーム・屋外型トランクルームの割合 ※2025年2月時点

3 市区町村別に見るトランクルーム需要

東京都内でも、市区町村によってトランクルームの分布状況や需要は異なります。当社サイトを通じての問い合わせについて、問い合わせ比率が高い地域と問い合わせ比率が低い地域をまとめました。問い合わせは、地域や時期によっても日々変化しますのであくまで参考程度にお考えください。
※23区内では、施設数に対し、問い合わせ比率が70~100%以上の地域が多くなっています。

■問い合わせ比率が高い地域(施設数に対し、問い合わせ比率が150%以上)
荒川区、国立市、稲城市、小金井市

これらの地域はトランクルームの需要が高い、あるいは供給が不足している可能性があります。

■問合せ比率が低い地域(施設数に対し、問い合わせ比率が70%未満)
あきる野市、多摩郡瑞穂町、日野市、昭島市、東久留米市、東村山市、武蔵村山市、武蔵野市、清瀬市、狛江市、福生市、羽村市、西多摩郡日の出町、西多摩郡瑞穂町、西東京市

これらの地域は、トランクルームの需要が低い、あるいは供給過多の可能性があります。

東京都のトランクルーム市場分析

要約

東京都のトランクルーム市場は、高い人口密度と狭小住宅が多いという背景から、全国平均よりも需要が高い傾向にあります。トランクルーム施設数も全国平均より多く、これは収納スペース不足に悩む人が多いことを示唆しています。

トランクルームには屋内型と屋外型があり、東京都内では23区内は屋内型が多く、郊外にいくにつれて屋外型が多くなる傾向があります。屋内型が23区内に多い理由として、ビルやマンションの一角が空室であり、その部分を有効活用したいオーナーのニーズの側面があります。一方、大きなサイズのコンテナを置くための広いスペースが必要な屋外型は、23区内よりも低価格で広いスペースを有効活用できる郊外のほうが多くなっています。

市区町村別に見ると、地域や時期によっても日々変化しますが、荒川区、国立市、稲城市、小金井市などは問い合わせ比率が高く、トランクルームの需要が高いと考えられます。一方、あきる野市、多摩郡瑞穂町、日野市、昭島市、東久留米市などは問い合わせ比率が低く、需要が低い可能性があります。

東京都でトランクルーム事業を検討する際は、これらの地域ごとの特性を考慮し、適切なタイプのトランクルームを運営することが重要です。また、需要が高い地域では競合施設の状況も調査し、差別化を図る必要があります。

編集後記

今回の記事では、東京都のトランクルーム市場について、様々な角度から分析してみました。人口統計データから東京都のトランクルーム需要の高さが見えてきましたね。

トランクルームには屋内型と屋外型があり、それぞれの特徴や、23区内では屋内型、郊外では屋外型が多いようですが、たしかに、街中を歩いていても23区内では数階建てのビルに入ったトランクルームをよく見かけますし、反対に郊外や住宅地では広いサイズの屋外型のトランクルームを見かけます。

地域や時期によっても日々変化しますが、市区町村別にトランクルームの問い合わせ比率を比較することで、需要が高い地域と低い地域があることも知ることができました。

これらの情報を参考に、東京都でトランクルーム事業を検討する際には、地域ごとの特性を考慮し、適切なタイプのトランクルームを運営することが重要です。

今回の記事を作成するにあたり、トランクルーム市場について深く知ることができました。市場調査は、ビジネスを始める上で非常に重要なプロセスです。今回の記事が、これからトランクルーム事業を始めようと考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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更新日:2025/02/21

2019年 06月24日