物を上手に捨てることで、物を増やさない

思い出の品やいつか使う予定の物など、身の回りにはつい物が増えがちです。すると今度はなかなか捨てられず、気付けば荷物でいっぱいに…ということも。荷物が増えればトランクルームに預けるという選択肢もありますが、実際はあまり重要でない物のために利用料を支払うのも経済的ではありません。

また、トランクルームを利用している人の中にも、トランクルームが物置化することで、預ける荷物の整理や見直しが必要と考えている方も多いようです。物の捨て時を見極めて上手に「断捨離」することで、整理をスムーズにすることができます。そこで今回は、そんな「物の捨て時」について解説します。

容量オーバーしたら捨てる

収納の「容量」を決めてしまい、それを基準に内容を精査して容量を超えそうになったら捨てる習慣をつけましょう。例えば、クローゼットの容量は8割までと決めて、それを超えたら古い服やあまり着ない服から捨てる。また、何かの時に使おうと、つい溜めてしまいがちなショップの袋やスーパーの買い物袋なども、ケースを決め、そこから溢れそうになったら捨てる、などです。

さて、クローゼットでは容量を「8割」としましたが、なぜ10割ではないのでしょうか?それは、「物が取り出しやすいか」を収納の容量の基準とすると良いからです。ぎっしり10割入っていると、普段使う時に荷物が取り出しにくく、使い勝手が悪くなってしまいます。すると、手入れや整理をするモチベーションも下がってしまい悪循環。そこで、収納の容量は少しゆとりをもって普段の使い勝手も良い量とするのをおすすめします。

「今の自分に合わないもの」は捨てる

人の趣味やセンスは変わるもの。昔は好きだった物を、なんとなくもったいないと思ったり、「いつか使うかも」と思って残してしまう人は多いと思います。しかし実際は、結局使わないことがほとんど。そこで、現在の自分に合わないものや趣味が変わってしまったものは思い切って捨てましょう。

例えば洋服であれば、2シーズン以上着ていないもの、「痩せたら着よう」と思っていたものなどは思い切って捨ててしまいましょう。たまにクローゼットの奥から、存在すら忘れていたような昔の服が出てきたりしますが、「存在を忘れていた」ということは「興味が無い」ということ。これらは迷わず捨てましょう。

雑誌や書籍は、古紙回収に出す面倒さも相まって、つい溜めてしまいがち。捨てようと思って手に取ると、意外におもしろい特集ページを見つけてやっぱり本棚に戻す…という経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか?しかし、1年以上手に取っていない本はきっとその後も読み返す可能性は低いでしょう。絶版になっている、思い出の本である、などでない限り、嵩張りやすい本は処分したいですね。どうしても残しておきたいページのある雑誌などは、その部分だけ切り取り、ファイリングなどをしておくと良いです。

「整理する時間が無い…」そんな人は?

捨て時はなんとなくわかったけれど、整理を始めると時間がかかってしまう事がわかっているので始められない、または時間が取れない…。そんな方は、「1日1つ、いらない物を捨てる」ルールを決めるのをオススメします。物がたくさんしまってある引き出しや棚から、1日1つだけ、何か「いらない物」を判断して捨てる。それであれば時間も取られませんし、30日続ければ、1ヶ月のうちに合計で30個もの不要品を捨てられることになります。

また、そうして1つの物を捨てたことがきっかけで、勢いがついて他の物についても連鎖的に捨てられるようになることがあります。「捨てる習慣」を持つのも、物の捨て時を見極めて上手に物を整理するには必要かもしれませんね。

2019年 06月23日